修正 (しゅうせい、Modifier) とは、ガープスにおいて判定時の目標値を上下させる値。修正がプラスのときは成功率が上がるため、ボーナス修正、修正がマイナスのときは成功率が下がるためマイナス修正と呼ばれることがある。
例えば視界が悪い場所で武器を使う場合は命中しにくくなるためいくらかマイナス修正がかかりやすい。
判定に関する修正の種類[]
- 反応修正
- 生理学修正
- TL修正 (文明レベル修正)
- サイズ修正 (判定) - 命中判定や視覚判定などで使用
第4版での「修正」(MODIFIERS) B327P/2B7P[]
第10章「成功判定」の章より。増強や限定に関する修正は「修正 (特徴) 」の方を参照。
しばしば成功判定は、いくつかの「修正」を加えた後で行われます。このボーナスとペナルティは「実際にサイコロの目と比較する値」――「目標値」――に影響します。サイコロの合計に影響するのではありません。ボーナスは常に成功率(目標値)を上げ、ペナルティは常に成功率(目標値)を下げます。 例えば、まったくの暗闇で手探りで鍵を開けようとするなら、-5の修正です。<鍵開け>技能が9レベルならば目標値は9ですから、ペナルティの-5を引きます。9-5は4ですから、3dで4以下の目を出さないといけないのです。 加えて、シナリオによって難易度が難しくなったり簡単になったりすることもあります。例えば、シナリオに「この鍵はとても単純なので開けるのに+10の修正を受ける」とあったとします。<鍵開け_9>のキャラクターがこの錠を開けようとする場合、目標値9に10を加えると19なので、サイコロを3個振って19以下の目を出せば成功することになります。サイコロを3個振っても最大で18にしかならないので、この判定は必ず成功するように思えますが、例外があります――ファンブル失敗ルールを参照してください。 すべての修正は合計します。先ほどの例で、非常に単純な鍵を手探りで開けようとする場合、両方の修正を適用します。9から5を引いて4にして、その4に10を加えます。結果は14なので、14以下の目が出れば成功です。 文化、言語、文明レベル修正、慣れ、装備修正、行為の難易度には、一般的な修正が書かれていますので、参照してください。
技能レベルと目標値(Base Skill vs. Effective Skill)[]
キャラクターの「基本技能レベル」は普段どれだけ技能に習熟しているかを示す値です。これはキャラクター・シートに記入してあります。実行する際の「目標値」というのは、技能レベルにプラスやマイナスの適切な修正を受けた後の数値です(「修正後技能レベル(あるいは「実質的技能レベル」)」ともいいます)。上の例では、すべての場合に基本技能レベルは9ですが、目標値は4、19、14と変わります。 「基本のレベル」と「目標値」という考え方は技能判定にのみ適用するのではありません。能力値判定、防御判定、自制判定などでも使用します。「基本レベル」は修正を受ける前の数値で、「目標値」は修正を加えた後の最終的な数値です。 もし目標値が2以下になったら、その判定を行なうことはできません――防御判定の時は除きます。