技能 (ぎのう, Skill) とは、ガープスにおいて、ある特定分野の専門知識に関する経験のこと。ガープスの技能は、敏捷力、知力の値などを基準としてCPを消費して習得することができる、
関連能力値[]
各技能には関連能力値というものが設定されている。 第4版では4つの基本能力値 (体力、敏捷力、知力、生命力)や、まれに知覚力や意志力などの副能力値を基準にして技能のレベルを設定する。技能レベルにマイナスCPは存在しない。関連能力値に指定されている能力値が上昇すると、その能力値を基準とする技能の技能レベルも自動的に上昇する。
難易度[]
各技能には習得難易度という「易」(Easy, E)「並」(Average, A)「難」(Hard, H)「至難」(Very Hard, VH) の値が4段階に設定されており、難易度が高いほど、同じレベルで消費するCPが多くなる。
前提条件[]
一部の技能には、特定の他の技能や有利な特徴を指定されたレベル以上で持っていないと習得できない技能がある。
技能なし値[]
ほとんどの技能には技能なし値 (default) というものが設定されており、その技能を使いたいが習得していない場合に、代わりにそ技能の技能なし値に記載されている能力値または技能名の技能レベルをマイナス修正した値でかわりに判定することができる。その関連能力値や、似たような技能がよく技能なし値として使われる傾向にある。
専門化[]
技能にはひとつの技能で複数の分野が考えられる場合、特定の分野に専門化できるものがある。必ず専門化しなければならない技能もある。専門化するしないを選べる技能は自発的専門化と呼ぶ。ある技能のある分野の専門化は、その技能の他の分野の専門化の技能なし値になることがある。TL指定が必要な技能も専門化の一種である。
その他の技能[]
技能の中には万能技能、職業技能、趣味技能という種類の技能がある。
万能技能[]
万能技能は、シネマティック (マンガ的) な技能である。習得難易度が「至難」の一連の関連する技能を4つ以上であっても「至難」の3倍のCPで取得できる。
職業技能[]
職業技能とは、冒険ではほとんど役に立たないとされる技能。習得すればキャラクターは確実に収入を得ることができる。
趣味技能[]
趣味技能とは、冒険でほとんど役に立たなければ収入にもほとんどつながらない技能。趣味技能を習得すればキャラクターを演じるのが楽しくなる、とされている。
第3版からの変更点[]
第3版では、知力を基準とした技能を精神技能、敏捷力を基準とした技能を肉体技能と呼んでいた。第3版では、精神技能と肉体技能とでは基準となる能力値と技能レベルとの差ごとに技能習得に必要なCPが異なっている箇所があった。ガープス第4版からは精神技能と肉体技能という分類がなくなり、その違いによって消費するCPに違いはなくなり、さらに体系化した。
また、3版では最低でも0.5CPで技能を習得できたのに対し、4版では最低でも1CPを消費して技能を習得しなければならなくなった。